新たな体罰確認されず 網野高体罰で府教委調査 校長らから聴取 京都

新たな体罰確認されず 網野高体罰で府教委調査 校長らから聴取 京都
産経新聞 2013年2月6日(水)7時55分配信

 府立網野高校(京丹後市網野町)レスリング部で発覚した体罰問題で、府教委が設置した「府立学校体罰問題特別調査チーム」が5日、同校で初の現地調査を行った。同校の高橋弘校長らから聴取を行ったが、新たな体罰は確認されなかった。府教委は今後も調査を継続、今年度中に男性顧問(41)の処分を含め、一定の方向性を示す方針。

 特別調査チームは田中太郎教育企画監を中心とした4人態勢で約3時間にわたり、高橋校長らから同校のアンケートや聞き取り調査の内容を確認。平成16〜24年に男性顧問が行った7件の行為を体罰と認定したが、5日時点では新たな体罰は確認できなかったとしている。

 特別調査チームは体罰かどうか判断が難しいケースについて確認するため、同校が行ったアンケートを持ち帰り、内容を再度精査する。その後、部員に対するヒアリングも実施し、年度内に男性顧問への聴取を経て処分を決定する予定。

 田中教育企画監は現地調査後の会見で「体罰とされるのを恐れ、レスリングを含めた格闘技の指導者が萎縮するのを避けたい」として、今後、外部有識者らの意見を聞き、効果的な指導方法を考えたいとしている。(五十嵐一)

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